
☆smile☆~あの笑顔は私だけ~
第2章 好きってなに?
りほの思いとは裏腹に、合唱祭の練習が始まった。
曲は手紙。
中学生には難しすぎるから、沢山練習しなければいけない。
女子「阿部達は?」
男子「んー、さっき体育館行ってんの俺見たわー。」
女子「チッ、もうあいつらいいから始めよー。」
合唱はクラス全員でつくるもの。
なのに、4人足りない。
阿部、岩切、鈴木、福部。
女子「阿部。」
阿部「あ?」
女子「なんで練習こないの?」
阿部「んなん行ってなんかあるかよ。」
女子「…」
ムカつくけど阿部の反論には誰も言い返せない。
けど、なんか次の練習から一応来るようにはなった。
しかし…
♪~消えてしまいそうな僕は誰の言葉を…
阿部「進!おまえ何すんだよ!」
鈴木「んあっはは、だって阿部君今寝てたじゃん!」
せっかくいい所だったのに阿部と鈴木が台無しにしてしまった。
女子「おまえらちゃんとやれよ。」
阿部「こんなんで勝てると思ってんだ~へぇ~。」
萌乃「だから練習しようって言ってしてるんじゃん!」
阿部「練習したってムダムダ。諦めな。」
りほ「それでもさ、1D全員で歌う事が大切だと思うな。」
岩切「まぁまぁ、言い争ってもな。高柳の言う通り。昨日、練習来なくてすまん。これからはちゃんと練習するわ。」
っ...かっこいいいいいいいいい!
この岩切の言葉でD組はまとまり、なんとか練習を再開できた。
でも、阿部と鈴木はさらに反抗的になってしまった。
そんなことはどうでもよくて、岩切の人気がハンパなくなってしまったのだ。
「いつものクールで男~って感じが、さらにクールな男~って感じに!」
「んん?ちょっと言ってる事分かんないけど、とりま、やばいよね!」
「分かってよー。岩切の事好きかもおおお!」
萌乃「だめ。渡さないいい!」
「まぁ岩切は恋愛なんて興味ないだろうけどねぇ~」
萌乃「そんなん関係ないわっ!」
りほ「まぁ、まとめると阿部のおかけで岩切の株は上がったって事ね~!」
まぁ?勿論。
岩切はこんなこと言われたって動じない?
さすが!クールな男!って感じです。
