 
向かいのお兄さん
第27章 結ばれたくて
――――――
入院生活も一瞬で終わり、あたしと直也は病院を出た
『あー疲れた』
あたしは体を思い切り伸ばした
「そういえば美咲、二次試験は?」
『…』
忘れてた
『3日後だったああああああああああああああ!!!!!!!』
あたしは家まで走り出そうとしたが、直也はあたしの手を掴んだ
「みっちり教えてやっから♪」
何を…?
とは、聞かなかった
その笑顔の裏で考えてることは
容易に予想できたから…
『お…願いします…勉強を教えてくだ…』
「今日くらいはいいんじゃない?」
手は繋いだまま
直也は歩き出した
今日くらいはって…ガチで時間ないんですが…
 
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