テキストサイズ

向かいのお兄さん

第27章 結ばれたくて





楽しみがどこかへ行ってしまって

急につまらなくなった




『…』




うとうとしてしまう


かと言って寝てしまえば、直也に写真を撮り返されそうだ


うかつに眠ることも出来ない…



あたしも、浴場へ向かった














脱衣所に入ると、シャワーを浴びる音が聞こえた


磨りガラスにぼんやりと映り、直也がそこにいるんだ
という、妙な安心感に包まれる



あたしは脱衣所で、三角座りしながら壁にもたれた




『…』




声を掛けようか迷ったけど


邪魔しちゃだめかな
と思い、黙っていた















キュッと蛇口を捻る音がし、シャワーは止まった




ガラ…







『…』




「…」










ミスった



こいつ、全裸だった…













ストーリーメニュー

TOPTOPへ