 
向かいのお兄さん
第30章 ありのままがいい
メールの着信音に、また携帯を見る
〔ひどい〕
あたしは思わず吹き出してしまった
何でだろうな…ほんとに直也が可愛らしくて仕方ないんだ
〔嘘だって(^^)v
デートしよ☆いつ?〕
〔今日〕
〔わかった(*´∀`*)
どうしたらいい?〕
〔11時に迎えに行くから待ってて〕
最後に了解メールを送り、一旦やり取りは終了した
あたしは急いでご飯を食べ終え、早速メイクアップタイムに入った
別に、そんなに気合い入れる必要ないのに
何でかな…
少しでもかわいくなったあたしを見てほしいって思っちゃう
受験期間は全然手をつけられなかった化粧も、今ではバッチリだ
髪は、少し巻いてみよう
服はどうしよっかなぁ
寒いけど、足出してみようかな?
なんて考えていると、
11時なんてあっという間に来てしまった
パッパッ
と単発なクラクションが鳴った
もう、直也が来たようだ
あたしはバッグを掴んで靴を履き、そのまま外へ飛び出した
 
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