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向かいのお兄さん

第36章 どっち





「どうせ今日も学校あるんだろ、
泣いてないで用意しろよ?」




あたしを家の中に入れてしまうと


かっちゃんは手をヒラヒラとさせて出ていこうとした





『…ない』




「ん?」




『今日は行かないぃい~!!』





あたしは、子供みたいにわんわんと泣きわめきながら

その場に膝を崩した






「ちょ、ちょちょちょ…だから泣くなって…」





あたしの肩を掴んで立たせ、

あたしはフラフラになりながら

かっちゃんはあたしを慰めながら




二階のあたしの部屋へと入った













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