
向かいのお兄さん
第43章 初夢
「隠れんなって」
布団を剥がされると、上から直也が覆いかぶさってくる
ちゅ…
『もぅ…///』
あたしは直也の頭を撫でながら、直也の舌を受け入れた
――――
「そういえばさぁ」
『うん』
あたしは直也に腕枕をしてもらったまま、次の言葉を待った
直也は、苦笑しながらあたしの顔を見る
「美咲、ちょっと太った?」
『…聞こえませんでした、もう一回』
「だから、ちょっと太った?」
『…』
直也はあたしのお腹を撫でた
「前よりぽちゃぽちゃして…可愛いお腹~」
『ストレートに言うなよバカァアアアアアア!!!!』
あたしは直也の手の甲を捻ってから
服を着て家を飛び出した
直也の顔は多分、唖然としていた
