
向かいのお兄さん
第43章 初夢
もう、直也なんてサイテーだ…
女の子のこと全然わかってない!!
何さいきなり、太った!?
あたしは太ってなんて…!!!
『…』
ある…かも…
立ち止まって、自分のお腹を触る
確かに…確かにちょっとはあるのかもしれない!!
でも、だからって…だからって~!!
「あ、美咲ちゃんだ」
『?』
その声に振り返り、そこにいたのは…
『かっちゃん!!』
「やっほー、明けましておめでとう」
寒いのか、マフラーを口元まで引っ張り、あたしの方に歩いてきてくれた
『明けましておめでとうございます!!』
いやはや、ついつい直也に言われたことなんて忘れて
かっちゃんに挨拶している自分がいるなぁ
