
向かいのお兄さん
第43章 初夢
「どうしたの?寒い中ひとりで」
『聞いてくださいよ!!直也ったらあたしに"太った"って言ってくるんですよ!?』
マジありえんでしょう!!
と嘆いていると、かっちゃんは顎に手を当てて、あたしの全身を見た
「まぁー…一時期より、肉付きはよくなったな」
超しょっくぅ
『もういいです…もういいです…帰ります』
「おいおい、怒るなって」
肩を落とすあたしの背中を、励ますように叩いてくれる
「正月太りってやつか」
『どぉーでしょぉーか』
「あれか、じゃあ、最近セックスしてないとか」
『…してますよ』
そういうことを、道路の真ん中で答えたくないんだけど…
