
向かいのお兄さん
第44章 変態一号登場
『いや…でも…』
直也のことだし、鍵掛け忘れてるってパターンもあるよね…?
冗談半分で取っ手をひねると、ガチャッと音を立てて扉が開いた
『え、うそ…?』
物騒だなぁ、あいつ…
まぁいいや、結果オーライ
そのまま中に入ると、電気までつけっぱなしだった
『あれ…?』
もう帰ってるのかなぁ…?
よく見てみると、靴も置いてある
新品かな?
見たことない靴だけど…
『直也ー?家にいるのー?』
一応、奥に向かって声を掛けてみた
すると
「いるよー」
と、直也の返事が聞こえた
『何だ…びっくりすんじゃん』
あたしは靴を脱ぐと、廊下を歩いてリビングへと向かった
