
向かいのお兄さん
第44章 変態一号登場
『馬鹿っ…やめ…!!』
タオルを取ろうとするが、タオルはすぐに頭の後ろで結ばる
しかもあたしは両手首まで掴まれた
『痛いって…ほんとふざけんなあ!!』
何も見えない状態で暴れる
けれど男の力には敵わないのが現実だ
「暴れんなよ」
『やっ…ん…!!///』
強引に身体を引かれ、あたしの首筋をべったりと舌が這った
『直也っ…ちょ…だめ…///』
少し頭を傾げると、今度は突き飛ばされた
ちょうどベッドの上に乗ったあたしの身体に、直也の身体が被さる
『ね…待って…あたし渡したい物があって…!!///』
「いいから」
低く落ち着いた声が、耳元で囁かれる
それと同時に、あたしは頭の上で、手までも縛られた
