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向かいのお兄さん

第47章 記憶にない記憶






ガラッ




「あ…」




『え…?』





教室の扉が開かれたかと思うと


一人の男の子が立っていた






男の子…と言っても、背はかなり高い


学生服を着ていたものだから、あたしより年下だと判断したんだ


たぶん、中学生だ







「…あんた誰?」





あたしは驚きを


顔に出さないように隠した







『えと…あたし…』






隠した理由は



まだ確信がなかったから…









「部活の、先輩かなんか?」






『あ…うん、そう…』










だってこの男の子…






声も容姿も




直也とそっくりなんだもん…














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