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向かいのお兄さん

第48章 君が初めて




『直也…』



「馴れ馴れしい。何だよ?」



『彼女、いる?』




あたしの質問に、直也は顔をしかめた



次いで

「いる」

と返される




『…』




確か直也…中学の時は由紀先輩と付き合ってたんだっけな…?




『由紀って人と?』




あたしが答えると、直也は目を真ん丸にさせた


そりゃあ、ビックリするか






「何で知ってんだよ?」




『すごいっしょ?』





やっぱり


こいつは直也だ





あたしが知ってる直也の




15歳の姿だ…







『もうヤッた?』




「はあ!!??」





あんた何聞いてんだよ


と言いたげな顔を向けられた





まあ、あたしも何でこんなこと聞いたのかわからないけど…






『キスはした?』




「…した」




『エッチは?』




「…してない」





あたし、内心ニヤニヤ



でもマジで、何でこんなこと聞いてんの?



ああ、きっとあたし、まだこれが現実って信じらんないんだ…

どうせ夢だ


そう思ってるから、すき放題に言っちゃうんだ…











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