テキストサイズ

刑事とJK

第2章 やっぱりここにいた



「あの〜、僕、嘉山茂弘っていうんだ
シゲって呼んで」


『わかった、シゲ』


ゆうひがそう呼んだだけで、
シゲの顔はほころんだ



…シゲのために、
一肌脱いでやるか




「シゲはオレの後輩だ。
シゲ、こいつはゆうひちゃんっていうんだぞ」


「ゆうひちゃん…///」


『オッサン、個人情報の流出ー
賠償金払え〜』


「1円もやらんわブース」


「先輩、こんな可愛い子に
ブスとかありえないっすよ!!」


『さすが、シゲは話がわかるね〜』



地味な疎外感を味わった



「ブスにブスっつって何が悪い
おい、パトロールの続き行くぞ」



オレはもと来た道を戻った





シゲはこそこそと
ゆうひに耳打ちする


「ごめんね…あの人、子どもの頃は
好きな子にきつくあたるタイプだから」


『ひねくれ者なんだね』



「うん、じゃあまたね」



シゲはゆうひに手を振って、
斉藤の後を追った



ストーリーメニュー

TOPTOPへ