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願わくば、いつまでもこのままで

第11章 邪魔者が一人






10日後。




いっそう空気が冷えてきた頃である。







泉和斗の名札がつけられた

病室の扉が開く。






和斗がベッドの上で振り向くと


開いた扉のそばには泉陽が立っていた。






「……遅かったじゃないか、陽」




陽は何も言わぬまま

和斗を睨むように見つめていた。





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