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短編BL小説  いろいろ。

第1章 高校男子。

「・・・ぼく・・?ぼくはね・・・・・」





ザザザ...

とまた突風が吹く。



後半は風にかき消されながら、奏都の頭に語りかけられるように。




『・・・・ぼくはね。この桜だよ。

沢山の生徒と先生たちを、ずっと見てきたんだ。

ぼくも、学校にかよいたかったな。

みんなと一緒に。

たのしそうなんだもん。



いいなぁ・・・。

みんなと一緒に遊びたかったな。



呼んじゃって、ごめんね。

奏都にはぼくの声が聞こえたみたいだね。


話できて楽しかったよ。



ありがとう。』




風がやむとまた、人影は消えていた。

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