
短編BL小説 いろいろ。
第2章 高校、3年生。
ズシャっ!!
「・・・った~~~」
悠也(ゆうや)は学校からほど近い坂道で、真新しいバイクをこかしていた。
かなり派手にすっころんだのだ。
朝っぱらからバズカシイ・・・。
急いで挟んだ足を引き抜き立ち上がろうとした、とき。
いそいで立ち上がったせいかクラっと一瞬目まいがする。
「っと、大丈夫か?」
ぎゅっと後ろから腕を掴まれ、支えられた。
そして、慣れた手つきでバイクを起してくれたその人物は、自分と同じ制服を着ていた。
同じ、ガッコー・・・
「・・りがと。」
悠也は顔から火が出そうだった。
こんななんでもないとこでこけてるとこを、同じ学校の生徒に見られてしまったのだ。
するとさりげなく助けてくれた人物は、軽く片手をあげて返事してくれたあとまた、何事もなかったようにまた、学校へ歩き出す。
グァシャンっ
悠也は、慣れない坂道で二度目の立ちゴケをしてしまった。
