
短編BL小説 いろいろ。
第2章 高校、3年生。
「・・ったー・・・もぅっ・・」
すると、今去って行った人物が苦笑いしながら戻ってきてくれた。
「ぉい、おめー・・、ホント、ダイジョブかよっ・・」
また、軽々起こして助けてくれた。
恥ずかしいとか、もうそういう次元ではなくなって。
自分のニブさに泣けてきた。
そして心底感謝する。
「っつぅっ!」
歩こうとしたら、足首に痛みがきて、思わず足を押さえしゃがみこむ。
「・・・・・・って、ダイジョウブ、じゃなさそうだな、おぃ。ガッコー同じみてーだし、俺が乗ってってやってもいいんだが・・」
そういうと、サイドに予備でつけてあったメットに目がいく。
「オレでよければ運転してってやるんだが、オマエ、ケツには乗れっか?」
こくんと悠也はうなずく。
「よし、決まりな。オレは3年の相川 蓮(あいかわ れん)だ。保健室まで連れてってやる。」
悠也もなのって、足に気をつかいながら後ろにまたがる。
「しっかりつかまってろ!」
そういうと、蓮はアクセルを数回吹かしてガスを飛ばしたあと走りだした。
