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月夜に咲く

第4章 藤原 篤貴

藤原 篤貴


篤貴は母子家庭で育った
まだ篤貴が幼い時に両親は離婚した。


なので篤貴は父親の顔も知らない。


別れてからの母親は
篤貴に当たり散らし、
食事もまともに作りもせずだった。

「ママ~お腹すいたよぉ」

「うっさいわねぇ
 糞餓鬼がッ!
 これでも食べときな!」

そう言って投げつけられた菓子パン
それでも幼い篤貴は
「ありがとぉ」と
笑顔でいれた。


それから篤貴が小学生になる頃には
母親は男を家に入れ、
平気で篤貴の前で乱れた。

篤貴は毎晩違う男を家に入れ
聞きたくもない母親の喘ぎ声を聞き
耳をふさぎ頭から布団を被り
下唇から血が出るほど噛みしめて我慢した。

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