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月夜に咲く

第9章 朝

そんな詩織に千夏と密が抱きついた

「しぃちゃんごめんなさい
 僕がもっと強かったら…」

「密は悪くないよ
 悪いのはあいつなんだから!
 密は密のままで居てくれればいい」
と密の髪を撫でた


「千夏?
 ちーちゃん泣かないで?
 大丈夫だから
 ごめんね?心配しちゃたかな?」

千夏に話しかけると
千夏は頭を横に振り大丈夫と
言った


「よかった。
 千夏は笑ってる時が一番大好き
 だから笑ってね!」
と詩織は千夏の頬をプニプニした


そんな三人を龍は見て
ふっと笑うと

「君達、時間を見たまえ
 早く教室に行くよ」
と声をかけた

「わっ!本当だぁ!
 急がなきゃ!
 りゅーまたねぇ」

と詩織と千夏、密は
走り出した
 

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