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月夜に咲く

第9章 朝

裏庭に行くとすでに密の姿があった

「あれ?
 密のが早かったじゃん!」


千夏の声に密が詩織達に気づく

「僕のほうが早かったみたいだね、
 先生のとこに行ったけど
 すぐに用事終わったからかな?」

ふーんと千夏は適当に返事を返し
密の隣に座った

早く弁当が食べたいのだ。


「密?
 用事って何の用事だったの?」
と詩織が聞くと


「今日は僕が日直だから授業終わったら
 みんなのノート集めろって
 言われただけだよ」


「そぉだったね、
 てことは、千夏もじゃない
 ちゃんと千夏も手伝うんだよ?」

と詩織が千夏に言うと
ん、と口一杯にご飯を入れて
返事をする千夏に詩織と密が笑う。

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