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月夜に咲く

第2章 .

詩織は身支度を整え振り返る、
ベッドにはまだ二人が寝ていた。

「はぁー、私はちゃんと起こしたからね!」

毎朝こうなのだ、
詩織の家から学校までは5分もあれば行ける距離だ、

その道をトボトボ歩いてると両サイドから誰かに抱きつかれ驚く。


「おはよぉ」
「おっはよー」

中原 密
中原 千夏
双子の兄妹だ。

兄の密は人見知りな上、泣き虫で甘えん坊
妹の千夏は元気で愛嬌たっぷりな頑固者

「おはよぉ
 ビックリしたじゃん!」

「ごめんねっ?」
「あれっ?
 またあの二人遅刻なのぉ?」

「起こしたけど起きなかったの
 だから置いてきた。」


千夏と話してたら横からじーっと密が見上げてた、

ちなみに二人の身長は私より低い。

「ん?どうした?」

「千夏だけ頭いい子してた
 僕には?」

なんでこんなに可愛いのぉ!
思わず叫びたくなって抱きしめた。

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