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鉄製ハート

第1章 おはようございますお嬢様

 今日も執事の運転するワゴン車に乗って学校まで行く。

 段々と梅雨も明けてきて日差しが肌に痛いような季節になってきた。

 何故だか、私は夏は嫌いだ。何故だか、というのは自分でも分からないからだ。けど何か有るんだろうが、良く思い出せない。

 思い出せないものを思い出そうとするのは面倒だし、大抵思い出せないので考えないことにしよう。

 私は回想を打ち切った。

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