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出会いの海岸

第1章 出会い

有香「ねえ、どうすんのよ」
美幸「どうするって」
有香「しかし、先にいえばいいのにね。何もなかったことにしてくれるんだったら」
涼子「ほんとうだよ。警察だって」
美幸「謝って、私達も探そうか鍵」
有香「いまさら」
涼子「もう無理だよ。だいたいみつからないよ」
美幸「大丈夫だよ。ここにあるから」
有香「なによ。それじゃ、さっき投げたのは」
美幸「ああ、あれは家の鍵。合い鍵」
有香「なんだよ。それだったら、探す必要ないじゃん」
美幸「でも、今出したらあいつ怒るでしょ」
有香「それでどうするの」
美幸「私に任せて。とりあえずみんなで探す振りしてよ」
涼子「探すふりってどれぐらい」
美幸「30分ぐらい」
涼子「ええ、30分も」
美幸「お願い。それぐらいで、私が、見つけるから」
有香「それって、どういうこと」
美幸「なんとか話が収まったところで、私が見つけるのよ」
有香「しかし、そんなことする必要ある。だいたい、なんのためにここへきたの」
美幸「お昼でも、ご馳走してもらおうよ」
有香「そんな状況じゃないよ」
涼子「ああ、カニだ」
美幸「ほんとだ。カニって岩場にいるんだと思ってた。そうだ、カニでも食べない」
有香「カニどころじゃないよ。大丈夫なの」
美幸「大丈夫」
そういって、美幸がサンタのそばへ行って、一緒に鍵を探し始めた。

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