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出会いの海岸

第1章 出会い

サンタ「まあ、でもしょうがないわな。学校さぼってふらふらしてるから、つまらないこと思いつくんや」
有香「さぼりじゃない。今日は、2時間目まで試験だった」
サンタ「なるほどな。それで、羽のばしたって訳か。のばし過ぎや」
涼子「ねえ、おなか減ったよ。見つけたら、ご飯が食べたい」
サンタ「なにいってるんや。まだ、2,30分しか探してへんやろ。自分らでほうっといて、見返りを要求するな」
涼子「そんなこといってられないじゃない。ここまできたら、見返りがあるのとないのとでは、だいぶ違うと思うよ」
サンタ「それは、脅迫か」
涼子「違うよ」
有香「モチベーションが欲しいっていってるだけなんじゃない。私はどっちでもいいけど」
サンタ「そんなんで本当に早く探せるんか」
有香「ないよりは」
サンタ「よし、分かった。それやったら、なんか食わせたるわ」
涼子「カニ」
サンタ「なにいっとるんや。信じられなんな。そんな小さな声で、カニって。高価すぎるな。ハンバーガーぐらいにしとけ。マクドナルドのハンバーガーはうまいぞ。あれは、世界一うまい食べ物や。それもチーズバーガーよりも、ハンバーガーやな」
涼子「けちだな。100円しかしないじゃない。それも、20円安いほうのハンバーガー」
サンタ「値段の話してるんじゃないわ。おいしさの話をしてるんや」
有香「でも、ほんとう、みんながこの話聞いたら驚くと思うよ。芸能人が、チーズバーガーもおごってくれないなんて」

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