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出会いの海岸

第1章 出会い

美幸「とにかく、手と足を縛っておいて」
涼子「縛るって、何で縛るの。縛るものなんかないよ」
有香「縛ってるのなんか見つかったら大変だよ。これオープンカーなんだよ」
美幸「わかんないよ」
有香「わかるよ」
美幸「ねえ、ハンカチで縛って。私のともう一枚、2枚繋げば、縛れると思う」
涼子「しかし、いやだな、こんなことするの」
美幸「あんた、子供の頃から悪いことばかりしてたって、この間いってたじゃない」
涼子「いってないよ。あれは弟を騙した話だよ」
有香「やめるんだったら、今のうちだよ」
美幸「いいよ。もうここまでやったんだから」
有香「責任は、あんたがとりなよね」
美幸「分かってるよ」
有香「本当に分かってるのかね」
涼子「そうだよ。主犯は美幸、私達は巻き添え。それじゃないと納得できない」
有香「これってかなり重い罪なんじゃない」
美幸「大丈夫よ。ばれなきゃいいんだから」
有香「いったい目的はなんなの」
美幸「ええ、サンタが私のお父さんだから」
涼子「ほんとうに。美幸有名人の娘だったの」
有香「冗談でしょ」
美幸「いいじゃない。そのうち分かるよ」
有香「きっと、理由聞いても納得できないと思う。とにかく、あんたが責任はとってよね。それぐらいの友情はあるんでしょうね」
美幸「わかってるよ」

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