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散りゆく花びらと共に…

第8章 約束を守るために…

総司…
私決めたよ。
髪、切るよ…
約束、守るよ…


「あまね!?」

「直…」

「どーしたんだよ!?泣いて!!
痴漢にでもあったか!?」

「あうわけないじゃん!!なに言ってんの!?」

「そっか、そっか…よかった。
で、なんで泣いてんだよ。」

「うん。総司との約束守ろうと思ってね。髪、切りにいこうと思ってね!!」

「そっか…」

「うん…じゃあね!!」

「おぅよ。」

「………直!!あんがとね!!」

「おう!!」


そして私は髪を切りに行った。

事情を知ってる店員さんは何度も躊躇ってた。

ザシュザシュ

「はい、終わったよ…」

「ありがとうございました♪」

「…うん。でも、「それ以上何も言わないで!!」ごめん…」

私は店員さんの言葉を遮っていた。
そしたら自然に涙が溢れて…
お勘定したあと私は走った。
走って走って走って走って走って走った。
家について泣き崩れた。

「総司…総司、総司!!
……大好き…」

自然に出た言葉が「大好き」なんて私らしいや。

それから、どれくらい泣いたかな…?
わかんないや。
総司に会いに行こう。
笑って会いに行こう。
そう心に決めて会いに行った。

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