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どうして僕はとても大事なこと忘れてたんだろう。
どうして？
どうして？

ガラガラ

そんなこと考えてたらドアが開いた。
そこには…
先生がいた。

そうだ聞いてみよう…

「沖田くん。もう退院できるよ。
いやー。あれだけ脳に損傷があったのに記憶もしっかりしていておまけにこの回復力!!奇跡としか言いようがないね♪」

「ハァ…ありがとうございます。
あの、先生？一つお聞きしたいことがありまして…」

「うん？なんだい？」

「どうして僕はあまねを忘れたんでしょうか？他のみんなのことは覚えていたのに…誰よりも覚えてなきゃいけないあまねを忘れたんでしょうか？」

「そうか…少しあまねちゃんのこと思い出したか…」

「はい。完璧…までとはいきませんが。」

「だったら話そう。
君は意識がなくなる前に強く強くあまねちゃんのことを思ったはずだよ。
それが原因だ。
なにを願ったかはわからない。だけども君はあまねちゃんのこと考えて強く願い、想っていた。だから忘れた。」

「そうなんですか…ありがとうございました。」

「あぁ。では、またね。」

「はい。」


そっか…
僕はあまねになにを願ったのかな？

『泣かないで…』

っえ!?
今僕の中でなにかが。

『あまね…

泣かないで…』

そうか…
僕はあまねに泣かないでほしかったんだ!!
だからあのとき頭痛くなったのかも。

そんなことを考えていたら…

ガラガラ

僕は扉わ開けた人物に目を見開いた。

そこには…