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散りゆく花びらと共に…

第7章 散った記憶の欠片~約束~

そう、僕たちが交わした約束は…


『あまね、約束して。』

『うん。』

『僕のこと好きでいる間は髪切らないで。
もしも僕があまねのこと忘れちゃったりしたときに髪切ってね!!
僕のこと好きじゃなくなったとき髪切ってね。』

『うん。わかった。
でも私が髪切ること絶対にしない。
だっていつまでも総司のことだーい好きだもん♪』

『あまね///』

そう言って僕はあまねを抱きしめた。

『総司だーい好き!!』

チュッ

そして僕たちは初めてのキスをした。
あまねが大好きな桜の花びらの散るなかで…


そう、僕たちの約束、それは…
どちらかが相手を想わなくなったりしたらあまねが髪を切ること。
そして僕たちは…
恋仲だったんだ。

あまねはどんな気持ちで僕に『親しくなかったから!!』なんて言ったんだろう?
とてつもなく辛かったよね?
僕は最低だ。
ずっとお世話してくれてるあまねを好きだって、心から愛しいと思った。
でも気持ちを伝えるのを恐れていた。
あまねがどんなに辛かったか計り知れないのに…
僕にはあまねを好きになる権利なんてない。

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