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散りゆく花びらと共に…

第4章 散ってしまった日から

総司の記憶が無くなってから1ヶ月。
私は決めた。
友達に戻る、と。
友達に戻って総司といれば何か思い出してくれるかもしれないから。

「ねぇ、どうして僕の世話してくれるの?僕とあんまり仲良くなかったんでしょ?それに僕は君のこと忘れちゃったのに怒らないのは…なんで?」

いきなりの質問。

「っえ、あ、あー…特に理由はないよ。あまり仲良くなかったとしても友達にはかわりないしね!!総司が私のこと忘れたって私が総司のこと覚えてるからいいんだよ。怒ったって何にも変わらないじゃん。怒ったって総司が私のこと思い出さないでしょ?」

「それはそうだけど…
あまねは優しいね(笑)」

「全然だよ!!」


「ごめんね。」

「…謝んないで!!」

「っえ?
ちょっ!?
泣かないで!!
っう…」

「総司?総司!!どうしたの!?」

「頭痛い…
…………」

「総司!!」

そのまま総司は気を失った。

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