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散りゆく花びらと共に…

第6章 散った記憶の欠片

ここからは僕が思い出したあまねとの過去のお話。

そう、あれは桜が綺麗に咲いていた春の暖かい日だった…


僕たちは学校の帰りにウサ公に行った。
僕があまねに『話があるから一緒に帰ろ。』と誘ったんだ。
でも話の内容は覚えてないよ。
でもそこで、約束した。
それは思い出せた。

『そーじ♪話ってなぁーに?』

『っえ!?あ、その。///』

『ん?どーした?顔赤いぞ!!
熱でもあるのかな?大丈夫?』

と僕の顔を覗き込んできた。
うん。顔が近い。
そう思ってたら…

コツッ

あまねのおでこが僕のおでこにあてられた。

『っ!!/////』

『お熱は…ないね。
じゃあ、どうして?』

あまねはとても美少女だ。
唇はプックリとしていて鼻筋は通ってて、目は大きくて二重で優しい目。瞳の色は真っ黒。髪も真っ黒。
美少女で、優しくて強くて、頭よくて運動神経がいい。それでいて料理が出来て…でも天然で、もうパーフェクト!!
そんな彼女に僕は惹かれていった。
そう、僕はあまねが好きなんだ。

『あまね、大丈夫だから!!///』

『え、あーそぉー?』

『うん。でね、話ってのはね、』

『ん?』

『えーっと…』

『わー見てみて!!桜の花が綺麗に咲いてるよ♪

あ、優太君!!あ、優子ちゃんも!!』

『『遊んでー』』

『いいよ。』

あまね、僕はどうしたらいいんだろうね。
天然すぎ!!
ま、そういうところも含めて全部好きなんだけどね。

『桜吹雪の術!!』

『『キャー><』』

なにそれ!?
桜を手に乗っけてフゥーってしただけじゃん!!

『キレー。
あまねちゃんもう一回!!』

『いーよ♪』

そのあともキャッキャッと子どもたちと遊んだあまね。

『バイバーイ♪』

『『バイバーイ』』

そう言って子どもたちと別れてた。
あまねはこの町で評判がとてもいい。
当たり前だけど。
誰からも好かれてる。
そんなことは置いておいて…
僕の話し早く話さないと!!

『あ、総司ごめん!!話ってなに?』

僕はそのあとの記憶がない。
そして約束をしたところから始まった。

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