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「翔は『ＰＫワールド』と呼ばれた世界で記憶を失ったの。」
渚の話の始まり方はこの言葉からだった。

「『サイレントワールド』が終わった後ある条件に当てはまる人たちだけがそのゲームに参加させられた。
それが『ＰＫワールド』。
ＰＫはプレイヤーキルの略よ。」

（プレイヤーキル・・・・・・。）

「プレイヤー同士の殺し合いで殺された人たちは次々に記憶を失っていった。
翔もそれに巻き込まれて・・・・・・。」

『じゃあ翔は記憶を失ったままこの世界に帰ってきたってことか？』

「そうよ。」

『・・・翔を殺したのは誰なんだ？』

「・・・それは。」

渚が続いて言葉を発しかけたところで。

どこかから鐘の鳴る音が聞こえてきた。