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スコアワールド

第6章 Start

そして、どこまでも冷たい声。

「死ね。」

振りかぶり…一閃。
容赦ない一撃に腕がしびれる。

この世界にはレベルがないらしい。
あるのはスキルと武器、職業の強さのみ。
他は、自らの肉体の強度にすべて左右される。
そして…今現在押されているのは俺だ。
おそらく俺と死神のチカラ、単純な筋力の比べ合いならそう違いはないだろう。
だが、それでもなお俺が押されているということは俺が相手の雰囲気に飲まれているということ。
つまり、俺は怖いのだ。
コイツが。

「く、そがぁっ!!!」

精一杯の方向とともに先ほど確認した俺が現在使える唯一のスキルを繰り出す。

「『居合(いあい)・疾風(はやて)』!」

一度しまった刀を疾風がごとき速さで振りぬく。

「……。」

死神は動かない。
ただ鎌を構えて立っている。

緑の刀気を孕んだ刀が襲い掛かる。

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