スコアワールド
第6章 Start
「な……。」
驚きで体が動かない。
目が見たものを処理しきれていない。
「こ…れは……。」
視界がとらえたものは赤。
とらえきれなかったものは黒。
「ぐあっ!!」
気づいた時にはすでに教室の反対側に叩きつけられていた。
痛む体に鞭打って立ち上がる。
今度こそ視界に映ったものを正常に処理し…愕然とする。
先ほど矢が飛んできたほうには旧校舎があったらしくそこから矢は飛んできていたようだ。
そう…旧校舎が“あった”。
俺の後ろを通過していった黒い斬撃が旧校舎を破壊し、いまや瓦礫の山になっている。
そして……瓦礫に飛び散る肉片と血。
ぐちゃぐちゃに切り刻まれた肉片の脇にかろうじて弓矢だったであろう物が見える。
つまり……俺に矢を放ってきた人物は殺されたのだ。
俺の前に立つこの死神に。
「ッ……!!」
どうしようもなく体が震える。
こいつを直視することすらためらわれるくらいに。
なんとか視線を合わせ相手を観察する。
体を包む黒い服に黒いフードをかぶっている。
顔には何とも形容しがたい、あえていうなら……死神というのにピッタリな面。
そして、死神の身丈ほどもある巨大な鎌……。
死神は一度鎌を振るいそれをこちらに向けてきた。
驚きで体が動かない。
目が見たものを処理しきれていない。
「こ…れは……。」
視界がとらえたものは赤。
とらえきれなかったものは黒。
「ぐあっ!!」
気づいた時にはすでに教室の反対側に叩きつけられていた。
痛む体に鞭打って立ち上がる。
今度こそ視界に映ったものを正常に処理し…愕然とする。
先ほど矢が飛んできたほうには旧校舎があったらしくそこから矢は飛んできていたようだ。
そう…旧校舎が“あった”。
俺の後ろを通過していった黒い斬撃が旧校舎を破壊し、いまや瓦礫の山になっている。
そして……瓦礫に飛び散る肉片と血。
ぐちゃぐちゃに切り刻まれた肉片の脇にかろうじて弓矢だったであろう物が見える。
つまり……俺に矢を放ってきた人物は殺されたのだ。
俺の前に立つこの死神に。
「ッ……!!」
どうしようもなく体が震える。
こいつを直視することすらためらわれるくらいに。
なんとか視線を合わせ相手を観察する。
体を包む黒い服に黒いフードをかぶっている。
顔には何とも形容しがたい、あえていうなら……死神というのにピッタリな面。
そして、死神の身丈ほどもある巨大な鎌……。
死神は一度鎌を振るいそれをこちらに向けてきた。