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「ご注文は？」

「和食定食を3つで。」

「畏まりました。」

注文を取りに来た女の人を横目で眺めつつ出されたお冷を飲む。

「今川さんはああいう人が好みなのですか？」

「ぶっ！？」

冷水を喉に詰まらせる。
大丈夫ですか、と苦笑いするナハトをにらむ。

「いきなり変なこと言い出すなよ……。」

「おや？変なことでしょうか。年頃の健全な男子同士の会話だと思うのですが。」

「……俺は健全じゃないからな。」

「え……。」

健全じゃないという言葉を曲解したのかクライネが顔を赤くして俺から離れる。
地味に傷つく。

「そういう意味じゃなくて誰かと会話をすることがほとんどないってことだよ。」

「ふむ。ぼっちなのですか。」

「その言い方もむかつくけどな。」

爽やかにぼっちとか言われるといらっとくる。