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女剣士のお悩み事情

第2章 追想

あの子は今日も部屋から出てこない。

親父は放っとけって言うけど、俺はどうしても気になった。


鍵は閉まっているから、親父の仕事中、木に登って覗いてみた。



彼女は勉強していた。

たくさんの本を読みながら書き写し、また読みなおす。


昨日の夕食が置いてあった。

ろくに食べていないのか。





1日たってもやはり、彼女は出てこない。


今日も木を登って、様子を見てみた。


彼女は本を睨みながら、木刀を素振りしていた。


昨日よりも顔色が悪いように感じる。
机の上にはやっぱり、食べ物が残されている。


このままではあの子、死んでしまう・・・・・


そう思ったとき、彼女は倒れた。

ぐったりしていて、動かない。


俺は慌てて、木から落ちそうになった。

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