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女剣士のお悩み事情

第2章 追想

2冊目。
1冊目の本は確かに興味深かったが、魔法についてあまり詳しく記されていなかった。

2冊目のタイトル・・・『魔法の本~基本~』。

それらしい本だ。夢中でページをめくる。

<魔法には才能が必要>

そう書かれた文字の下に、簡単なテストが記されていた。

ランプを用意して、その火を睨んだ。
頭の中で火が消えるイメージ。

しかし、いくらたっても出来ない。

そのうちに諦めて、別のページに目をとおし始めた。




「おい、昼飯だ・・・ってどうした」

皿にのせたサンドウィッチを頬張りながら、また本を読む。

親父は首をかしげながら帰っていった。



少女はまだ目を覚まさない。

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