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女剣士のお悩み事情

第2章 追想

その夜の遅く。
武術の訓練を終え、最後のページをめくった。

そこに挟まっていたのは、小さな封筒。手紙に見える。


人の手紙を読むのは子供心にも失礼なことだとわかった。が、どうしても気になってしまった。


封筒の中には、1枚の便せんと2枚の写真。

乾いた音を鳴らしながら、便せんに並べられた言葉を読んだ。


そこには、少女の後悔が述べられていた。



『父さん、母さん、ごめんなさい』

『もっと勉強すれば良かった』

『母さんにいろいろ教えてもらえば良かった』

『もっと強くなっていれば良かった』

『父さんとたくさん修行すれば良かった』

『そうすれば思い出も、みんなも、奪われなくて済んだのに』

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