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女剣士のお悩み事情

第2章 追想

翌朝、まず初めに目に入ったのは、何もない机の上だった。
いや、ランプやら散らかった紙やらはあるのだが、あの手紙がない。


寝ぼけ眼で顔をあげ、ゆっくりとベットのほうを見た。

今日も少女は・・・・。



・・・・え?





いない・・・!?




ベットはもぬけのから。
綺麗に整頓されている。


慌てて立って、少女の部屋へ。

勢いよく立った反動で、俺に掛けられた毛布が滑り落ちたが、気にしていられなかった。






少女の部屋には、誰も居なかった。

窓から入る風が、カーテンを揺らしていた。

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