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女剣士のお悩み事情

第2章 追想

走った。走って走って走って・・・・


黒く塗られた門をのりこえ、忍びこんだのは、あの人の家。


庭は相変わらず広くて、外から見るよりも綺麗に手入れされていた。

庭も過ぎて、大きな扉の前に立った。
鍵は・・・開いてる。
これで中に誰もいなければいい。

事件の後処理をしている兵士とか・・・・。

扉は重たかった。


入ってまず目に入ったのは、赤。


絨毯も濃い赤。けれど、ところどころ飛び散った緋色もある。

鉄臭い。外とは大違いだ。


ここで起こった惨劇が目に見えた。

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