テキストサイズ

女剣士のお悩み事情

第1章 非力な女剣士

彼の温かい舌が、私の口の中に侵入し、唾液と混じりあう。

力を出して抵抗しようとしても、力が抜けてしまう。

「リ・・・・ファン・・」

ようやく離された唇の感触は、まだ残っている。

口から、誰のものともわからぬ唾液が滴り落ちる。

「イアラちゃんさ、無防備すぎるんだよ。自分が泊まっている部屋に、ほいほい男あげちゃ、こんなことになっても仕方ないからね」

「相談にのってほしいって、貴方が言ったんじゃない。こういう事なら、お断りよ。早く出ていって」

そう強気な口調で言ってみたが、彼は私から離れない。

後ろに下がろうとしても、無機質な壁があるだけだ。

「戦うときも生足。周りを信頼しているのはわかるけど、戦闘中、下着たまに見えるよ?」

「なっ・・・・それは貴方が勝手に私のスカートめくるからでしょうが!!」

彼の体を入り口のほうに押すが、びくともしない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ