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女剣士のお悩み事情

第1章 非力な女剣士

「押しても無駄だよ。いくらイアラちゃん強くても、女の子なんだから」

そんなことわかってる。
私は女なんだ。男のように腕力もないし、ましてまだ14だ。非力すぎて笑えるだろう。

「女の子は男に抱かれてればいいんだよ」

そう彼はうすら笑いを浮かべ、後ろから私の太ももを掴んだ。

「どこ触って・・・・」

彼の手を離そうとするが、やはり通じない。

「離してっ!離しなさいリファン!」

もがくが、彼は動じず、もう片方の手で尻を触ってきた。

「いい加減に・・・・」

「しないよ?イアラちゃんのすべてを、僕は盗人らしく奪うから」

耳元で冷静に放たれた言葉に、鳥肌がたった。

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