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女剣士のお悩み事情

第2章 追想

「とりあえず・・・服を着るわ。・・・・・ごめんなさい、ラルド」


彼に背中を向け、立ち去ろうとしたときだ。

「待てって。なんでお前が謝る必要があるんだよ?」


振り返らず、答えた。

「・・・・我が儘だからよ。他ならぬ私自身が。貴方と私は幼馴染みだけど、越えてはいけない線もあったの」


彼は愛してもいない相手と性行為を行った。催促したのは私。

『自分の欠点をなくす』?

『盗まれていれば』?


ただの自分勝手の我が儘。
ラルドのこと、重く考えていなかったのではないか。



「それは違う!我が儘だったのは・・・」


「違わないわ。悪いのは全て私」



先程の彼の態度でわかったではないか。


私が頼んだとき、彼の顔は怒りでつつまれていた。

許せなかったんだ。




何が『幼馴染みとして』よ。笑える話だわ。

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