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女剣士のお悩み事情

第2章 追想

その血はおそらく、私の秘部から垂れていたものだろう。出血した量は多くないのだが、水と混じって染み付いている。


(し・・・仕方ないことよね・・・ラルドとその・・・・交わしたんだから)

風呂場でのことを考えると体温が上がった。ラルドの意思うんぬん思ってたのに、やはり勝手な女だ私は。
リファンには挿入されなかったが、触られただけで心臓は高鳴った。拒否していても体は反応してしまうわけで・・・・・。



「なぁ・・・・引かないでくれるなら、一つ聞いてもいいか?」

扉の向こうからラルドの声がした。


「何?」


止まっていた手を動かし、スカートを履きはじめた。




「リファンと・・・したのか?」

絞り出したような声だ。



『した』とはそういうことなのだろう。先程の部屋を見た後では仕方ないし、『襲った』と聞かれなくて助かったような気もする。



「してないわよ。酔っていたのかわからないけど、ちょっと触られただけ」



・・・・と思うようにしている。『ちょっと』かどうかはご想像にお任せしよう。




「え・・・・ってことはお前、処女だったのか?」

彼の声が震え、言葉と言葉の間が目立つ。


コルセットをつけながら、できるだけ冷静を装いながら答えた。



「え、えぇ。そうなるわね」

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