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女剣士のお悩み事情

第3章 死んだ王子

「邪魔したか?ラルドー」

ラルドの青い髪をくしゃくしゃにしながら、彼は近づいてきた。

「今から出ていくところだ」

「そうかそうか。・・・そんな目で見るなって!変なことしねーよ」

そう笑いながら言ったあと、ラルドに何か耳打ちした。途端に赤くなる顔。

何を言ったのだろうか?


急いで彼は自分の部屋に駆け込んでいった。
くすくすとルビーは笑っている。


「ところで何の用?何かあったの?」

「まぁな。とりあえず外来いよ?な?」





誘われるがままに、外に飛び出して小高い丘に登った。

沈みそうな夕日が一望できた。


「・・・・俺さ・・・ちょっと相談があって」

真面目な顔をした彼の顔は、橙色に包まれた。


「ある場所に行きたいんだ。明日から向かう国の通り道にある村なんだけど・・・・・」

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