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女剣士のお悩み事情

第3章 死んだ王子

「・・・そこには何があるの?」


「俺の育った村だよ。王子の生涯を終えたあとに」


夕日のせいか、悲しそうに見える。





歩いて3日、と聞いてすぐに「いいよ」と呟いた。


近いし、旅に支障はでないだろう。

それに、気持ちはわかる。




「・・・帰るかっ!もうすぐに暗くなるしな!!」

悲しさをまぎらわせる様に、彼は笑って、私の背中を押した。


「えぇ。早く寝ないとね」

私も微笑み返して、歩き始めた。





「そういえばなんで急にタイツ履いたんだよ?」

「動きやすいかな・・みたいな。似合ってない?」

「いや、むしろ有りだ」

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