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メガネは外さないで

第3章 5月 GW①

駅前には本屋がたくさんあり、まず始めにいつも行く本屋にいったが、お目当ての参考書はなかった。


次に向かった本屋には欲しかった参考書があったが、佳菜子は心ここにあらずだった。



私、みっちゃん以外の人に恋愛出来ないこと初めて打ち明けたな…



先生にとって迷惑だったかな…





周りから見ると、本を見ているわけではないのが明らかだった。

お店の人に不審に思われたくなく、参考書に手を伸ばした。

すると、隣で参考書を探していた学生風の人と手が触れた。



「あ、すみません!!」

「いえ、こちらこそすみません!!」



背がスラッと高く、清潔感のある青年だった。

初対面のはずだが、どこかであったことのあるような気がした。


あまりじろじろ見るのも失礼だと思い、その青年に一礼し本屋を後にした

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