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メガネは外さないで

第3章 5月 GW①

なんとなく時間をもて余していると、新しく出来たカフェを見つけた。






ケーキを食べてみて、美味しかったらお母さんにも買っていこうかな♪





カフェは落ち着いた雰囲気で、また、ケーキも美味しかった。




これならお母さんも喜ぶなぁ。




そう思いつつ、ふと横の席見ると先ほどの本屋にいた青年が、参考書を片手にコーヒーを啜っていた。



「あっ!」




あわてて口を閉じたが時すでに遅く、青年もまたこちらを見て驚いた表情をしていた。


だが、佳菜子と違う点は、青年はそのあととろけそうな笑顔で佳菜子に笑いかけた。





佳菜子はその笑顔を見て、心が跳ねたような気がした。

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