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殺シテヤル

第3章 第二章


(気のせいてだよね?
同じ方向に帰るのかもだし♪)

闇に怯える自分を誤魔化すように
かのんはそんな事を考える。

――――カッカッカ。

かのんの靴音が鳴る。

――――コツコツコツ。

静かな踵の音が鳴る。



――――カッカッカッカッ

少し早める。

――――コッコッコッコッ

少し早まる。





(気のせいじゃ…ない!?)


怖くなったかのんは走り出した。
続く足音も走り出す。

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