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殺シテヤル

第2章 第一章

少女の名は、木下かのん。
容姿を除けば、至って普通の少女である。

かのんは急いでいた。

部活の関係で遅くなったせいか、
それとも、夜道に対する恐怖からか。

誰も通らない、
虫の鳴き声さえしない道を、
かのんはひたすら歩き続けていた。




―――早く帰らなきゃ。

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