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歪みの世界

第3章 異世界

僕は、何時も彼と比べられながら、生きてきた。


出来の良い彼。
出来の悪い僕。


見た目は、肌の色が僕の方が黒いだけだ。

そんな僕を彼は、馬鹿にしなかった。
普通に接してくれた。


嫌いになれない。
普通に接してくれる程、僕自身の醜さが浮き出る。



“僕は、フェイが可哀想だから普通に接しているだけなんですよー”



何て言ってくれたら、どんなに良いか。

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